日本全国のファッションを見ていると、地域ごとにそのファッション傾向は大きく異なります。バッグのブランドにもご当地ならではのトレンドがあり、特に関東と関西では好みの差がはっきりと分かれているようです。
今回は、関東と関西のバッグに関してのトレンドを比べて解説します。関東と関西の県民性の違いや、ファッションの傾向の違いもご紹介しますので、是非チェックしてみてください。
関東と関西の県民性の違い
バッグのトレンド傾向の差を考える前に、関東と関西の県民性の違いをご紹介します。歴史的な観点でいえば、関東は江戸幕府によって贅沢禁止令などが発布され、表面上は質素な服装が主流でした。
そのため、「見えないところにはこだわる」というおしゃれが粋だとされていたようです。関東の方のファッションが少し地味な傾向にあるのはそのためです。ただ、一見地味に見えても、バッグ・靴・アクセサリーなどを細かくチェックしてみると、随所に凝った点が見られます。
一方、関西人は派手好きで有名です。値段に関しては、「安かった」ことをアピールすることが好まれます。これは、大阪には元々商売人が多く、いかにお買い得な買い物をしたか、その技術をアピールすることが重要な要因となっているためです。
関東人は、いかにいいものを高い値段で買ったかという部分を誇るのに対して、関西人はいいものを安く手に入れたことを語る傾向にあります。関東人は、高級品を買うことで、「自分の経済力やファッションセンスを認めてもらいたい」という心理からブランド品を求めますが、一方関西人は、ブランド品を身につけることで、自分のセンスや、安く仕入れることができた力量を認めてもらうことを重要視しています。
関東と関西のファッション傾向の違い
地方によって県民性や歴史的な背景が違うため、ファッションの傾向はかなり違ってきます。まず、関東人と関西人のファッション傾向の違いの特徴として、人目を気にするかどうかが挙げられます。周囲の目を割りと気にする関東人に対して、関西人はあまり気にしないという傾向にあります。
関東人は、人からどう見られるのかを考慮して服装や持ち物を選びます。ファッションセンスがないと思われるようなコーディネートはしたくないという、高いプライドがあるのです。もちろん個人差はありますが、関西人は人目を気にしないというよりは、トレンドよりも個性を重視しており、必要以上には人目を気にしていないようです。
このように、ファッションに関する価値観は、関東人と関西人で異なっています。関東が優れているとか、関西が勝っているとかではなく、歴史や文化の違いからくる自然な流れなのです。
関西は派手で個性的なオンリーワンのバッグ
関西のファッションのイメージは「派手」という一言につきるでしょう。派手なファッションは、関西人のトレンドを語る際には欠かせない要素で、独自のセンスだと言えます。
具体的には、鮮やかな原色、大き目のブランドロゴやマーク、個性的なアクセサリーといったアイテムです。これらはすべて、関西で長年にわたって愛され続けています。ヒョウ柄ファッションをはじめ、どんなファッション雑誌にも載っていないような独特な文化があります。
誰とも被らないように自分だけの着こなしを、とにかくポジティブに楽しむという県民性が、服装にも現れています。つまり、関西は個性的で、オンリーワンなファッションが好きな傾向にあるのです。バッグにおいても、自分自身に似合う、そして自分らしいデザインを選ぶのが特徴です。
流行りものについては、ある程度は気にしていますが、それ以上に、他と被らず自分に似合うかどうかがアイテム選びの判断基準になっているのです。
関西は自分らしさを演出するシャネルが人気
シャネルは、個性を出せるブランドを求める関西人に人気がとても高いです。 シャネルの独特で魅力的なデザインは、気高さをも感じることができます。
多くの女性達が、このブランドで連想する代表的なものと言えばバッグですが、大阪で人気が高いのが、お馴染みのロゴマークの入ったモデルです。 カラーは、ブラックやゴールドといった発色の良いものが高い支持を得ています。
シャネルのバッグは、ブラックを基調としたアイテムが多く、ブランドの象徴ともいえる「CC」のアイコンを施したアイテムが数多く発売されています。 その他にも、ビジューや金具を用いてアクセントをプラスしたタイプから、バッグのフロントに大きく「CC」をあしらったタイプまでデザインはさまざまで、持つ人の個性を演出することができます。
また、エナメル素材で作られたものは光沢感があり、華やかなコーデを好む関西人にピッタリでおすすめです。 自分らしさを演出したい関西の女性にとって、まさに自立した女性像が表れているシャネルは、これからも、長く愛され続けていくでしょう。
関東はシンプルで粋なバッグが愛される
関東人は、江戸文化から粋にこだわる傾向にあります。江戸では、いかにも派手であることを全面的に出すのは野暮とされており、表地は普通にして裏地を凝るというデザインを粋とされてきました。また、関東はトレンドを取り入れつつシンプルにまとめる、平均点が高いファッションが好まれています。
全体的なファッションのレベルは高いのですが、個性的な人は少なめな印象です。他者と一緒がまず重要で、自分らしさは二の次といったファッションが好まれるようです。よって、バッグも一見シンプルでいても細部にこだわった、上質なセンスを演出できるモデルが好まれる傾向にあります。
関東は洗練されたエルメスで上品に
関東のバッグの傾向では、ブランドはエルメスが大人気です。 エルメスは、バッグブランドの中でも特にデザインが上品なものばかりです。 ひとつひとつ職人が手作りするエルメスのレザー製品は、手にすれば分かる上質な風合いで、粋を愛する関東人を魅了します。
エルメスのシンプルなバッグは、高額ながらも長く使える使い勝手の良いアイテムばかりです。 洗練されたファッションを着こなしたい関東人は、最高級ブランドであるエルメスをセンス良く取り入れるケースが見受けられます。
ケリーやバーキンで有名なエルメスのバッグですが、そのほかにも、エブリン・ピコタンなど、機能性とデザイン性を兼ね備えた魅力的なモデルがたくさん販売されています。 サイズ展開も充実していて、高級感のあるクロコダイル革から、カジュアルなキャンバス地まで、素材の種類はさまざまです。
組み合わせによっては、同じバッグでも雰囲気が異なるため、さりげなくファッションセンスを発揮したい関東人にピッタリのブランドです。 エルメスの大きな特徴である、洗練されたデザインと美しいシルエットは、関東の女性たちを虜にしています。
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